A proposal to extend the DNS protocol.

A proposal to extend the DNS protocol - The official Google Code blog
Client IP information in DNS requests

GoogleとNeustarからDNSプロトコルの拡張案がITEFに提出された模様.何か派手で楽しそうな話だから反応してみる.ちなみにNeustarという会社は知らなかったけどDNS関係らしい.

目的としては,再帰的に飛んでいくDNSの名前解決のリクエストがクライアント遠いDNSサーバーに行ってしまうのを避けようというもの. 現状だと,名前解決のリクエストにクライアントの物理的所在地を知る情報が含まれてないから,DNSサーバーに近いDNSサーバーが選ばれていき,結果としてクライアントから遠いところに行ってしまうことがあるらしい.それを防ぐため,クライアントのIPの情報をDNSのリクエストに含めることで,出来るだけクライアントに近いDNSサーバを選べるようにする,というもの *1

直感的には,最初のDNSサーバーがクライアントに近いハズだから,そう離れることは無いだろ,とか思うのだが,Google Public DNS なんてものもあったりしてその前提は崩れ気味,というかGoogle Public DNSのための提案と言われても仕方ない雰囲気が.しかしまぁ物議を醸しそうな提案だなー.

物議の例:

  • 見ず知らずのDNSサーバーにIPが行くなんて! プライバシーの侵害だ!
  • DNSキャッシュ汚染し放題だろjk
  • Googleがついにインターネットの支配に乗り出した! なんということだ!

なお,プライバシーを含むセキュリティ関係の話は8. Security Considerationsで議論されてる.32ビット生IPのままじゃなくてマスクかけて使ったりするとよい,みたいなことが書いてある.

*1:という話だと思うんですけど何か自分のDNSの理解と合わなくて妙な感じなので,信用しないでください.ちゃんとDraft中身読めってことですね.