MBDとかMDAとかMDDとか

Excelを方眼紙代わりに使う日本人、クレイジーと米国人が驚愕 | スラド

ストーリー自体はだからなんだという感じだが,コメントを読むと結構味わい深い.

ファイル形式的な話で,最近思うこととして,結局全部「紙」の代替品としか見てないんじゃないか,ということがある.印刷することが大前提で,印刷された状態(もしくは,画面に表示された状態)のことだけを考え,分析したり再利用したり変換したりといった,データでしか出来ないことをする気が全く無いから,色々面白い使い方が発生するんじゃないかと.そして既存ツールの類は,印刷機能が貧弱だったり,もしくはExcelやWordやPowerPointといった形式に変換できないから,使われないのでは無いかと.

そう,つまり,次に進むべき道は,XMIみたいな専用ツールが無いとどうしようもない閉じた共通フォーマットを使うことではなく,ラスタライズされたデータからのリバースエンジニアリングにより設計情報を引き出すことであると言える.そうすれば誰がどんなツールでどんな書式で書こうが関係ない.相互変換も自由自在である.

相変わらず,ソフトウェア工学の未来は明るい.明るいといっても赤いパトランプがくるくる回っているだけのような気はするが,まぁ,明るいことには違いないだろう.